前回に引き続き『知っていれば得するお部屋探しのポイント』です。

前回は仲介手数料について説明しました。
記事はこちらから

賃貸業者を選ぶポイント

今回は業者の選び方について書いてみたいと思います。

私が入社した頃は、賃貸仲介専門業者の数もほんとに少なかったのですが、
今や、100万人を越える都市の、ほとんどの沿線の各駅で、最低でも3つ以上の業者が店舗を構えているような状況となっています。

探す側にしてみれば、ありがたいことですが………

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みなさん、こんな風に思ったことはありませんか?

どの業者に行っても扱っている物件は同じなの?

はい、よくある疑問です。

答えを出す前に………

ここで、みなさん、ちょっとだけ貸す側の立場にな
って考えてみましょう。

あなたが賃貸マンションを所有していたとします。

入居者の斡旋を依頼するのに、これだけ業者が乱立している中、一社だけに頼みますか………?

ほとんどのかたの答えは………
      
       ノー だと思います。

理由は簡単です。
早く入居する人が見つかるように、一社よりも二社、二社よりも三社………と多くの業者に依頼したほうがその確率が高まるからですね。

と、確かにその通りなんですが………

仲介する業者側の本音はちょと違うんです。

物件が供給過多になっている賃貸住宅市場で、紹介する物件数はみなさんが想像するよりも、それはそれは、はるかに多くあるんですね。

そんな中、何社にも声をかけている家主さんの物件と、どこにも頼まず一社だけに任せてくれる家主さんの物件と………

あなたがもし仲介業者の営業マンなら、どちらを優先して紹介しますか………?

はい、人としてもこの答えは後者ですよね。

さあ、確率だけを優先するのと、一社に任せておすすめ物件として扱ってもらえるのと、
どちらの物件が、早く入居者が決まるのでしょう!

これもまたセミナーで家主さんにお話ししていたことです。

ただ、みなさんに勘違いしないで欲しいのは、家主さんから任せる、と依頼があった場合、何でもかんでも引き受ける、ということではありません。

本当にお薦めできる優良物件であること、その時点で家賃が高いと判断すれば、強烈に交渉しお薦めできる状態にしてから引き受ける………

これは、仲介業者の最低限のマナーであると、私は強く思いたいのです。

新築物件などは一社だけで独占仲介できれば、部屋の数だけ手数料収益が見込めるわけですから、業者が任せてほしいと家主さんに交渉するケースも多いです。

新築に限らず、人気物件なども専任仲介の交渉を日々おこなっています。
また、そういった企業努力をしない業者は、折角お店を選んで来店されたお客様に対し、失礼であると
同時に、最後には淘汰されていくのだろうなあ……と考えます。

ちょっと話が横道にそれましたが、

このようなこともあって、一社だけに仲介を依頼する家主さんも当然おられるわけです。

他にも建設会社や、融資銀行等からの紹介、親の代からの古い付き合い……
等々、
一社だけに任せる理由があったりするのです。


ということで、扱っている物件はどの業者も同じ………………とは、限りません。


やっぱり大手の仲介業者がいいのですか?

これもまた多くの方がそう考えられると思います。

取り扱い物件数、接客マナー、車での案内など、大手の業者はそれなりの教育体制も整っていますし、なにかトラブルが合ったときなども、会社としてきっちりと対応してくれる………

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最近は若い女性営業担当も増え、有名タレントを起用した爽やかなCMが流れ、仲介業者自体が洗練されたイメージを受けます。

さて、大手とは………

一番店舗数が多いのはアパマンショップ。
全国に1000店以上の店舗数を誇ります。

次に多いのがセンチュリー21。
こちらも1000店舗以上あるとお聞きしています。

3番目に多いのがエイブル。
800店舗近くあるらしいです。

どの会社も有名ですね。

他にもピタットハウス、ミニミニ、など全国展開している業者は結構あります。

全国展開して店舗数も多いから安心………………

と考えるのは早すぎます。

ここまで紹介した中で、直営店が一番多いのは、
エイブルで500店舗近く、

アパマンショップの直営は100店舗に満たず、ほとんどがフランチャイズ店。

センチュリー21にいたっては、すべてがフランチャイズで、直営は一店舗もありません。

フランチャイズというのは決められたロイヤリティを本部に支払う代わりに、そのブランド名を使って営業する権利やノウハウを取得することができる、言わば『のれん貸し』のようなもの。

当然に経営は本体とは別になりますので、規模が大きいという理由で安心………ということにはならないと思います。


ただ、フランチャイズ店が悪いといっているのではありません。そこは勘違いしないでほしいのです。

例えば私の知る多くのアパマンショップのフランチャイズ経営者などは、
エイブルの直営店で店長やエリアマネジャーなどを経験し、組織の枠にとらわれない斬新で画期的な発想を持つが故に、社員ではなく自分で経営することを選んだ………
本当に優秀な人達で、前述の企業努力を率先して行う猛者揃いです。

業界経験者が独立して店を開いているケースが多いようです。


センチュリー21は、昔から地場に根付いた老舗業者の加盟が多いと聞きます。
大手チェーンが台頭する時代の波に逆らえずブランド力に助けを借りる戦法に切り替えた………ということなのでしょう。

地場に根付いている…ということは、その地域に住む古くからの家主さんとも人脈があるわけですから、そこだけが扱っている物件も多く保有している可能性は高いです。


では、いったいどの店に行けばいいの?

はい、

みなさんにお薦めするのは、『業者を初めから選んではいけない!』ということです。

えっえっ………どいうこと………?

まず探している地域をある程度絞りましょう、
で、その地域にある大手業者(アパマン、エイブル、センチュリー21、ピタットハウス、ミニミニなど)を最低二社、
地場に根付いているであろう駅前の業者を一社、

訪ねてみましょう!

そこで、各々、希望の条件を伝え(このことの注意点、ポイントについては次の記事で詳細に説明します)説明してくれた物件で気になった物件資料をもらいましょう。

最低でも三社、回れば同じ物件は紹介されるでしょうが、違うものも出てくるはず。

午前中のうちにこれを済ませておきます。
お昼御飯を食べながら、情報を整理し、お昼から気になる物件を案内してもらいましょう。

物件が業者でダブっている場合は、対応のしっかりしている…と感じた業者を選んでください。

どこも同じであれば、見たい物件が多かった業者を選びましょう。


要するに、大手だから、小さい業者だから………ということで業者をふるいにかけてはダメなのです。

小さいところでも一生懸命動いてくれる担当者はいます。

入店して、挨拶もまともにできない、店の掃除が行き届いていない、口のききかたが横柄、など商売する上で論外ですが、そこを我慢できるなら、ひょっとしたら優良物件があったりするかも……

まあ、私の経験上、そういう終わっている店には優良物件はないことのほうが多いですが………。


その店の店長が、まず名刺を差し出して笑顔で出迎えてくれる………
応対も担当社員任せにせず、しっかりとヘルプしてくれる。
実際には、そのような店で良い物件に出会うことが
多いようですよ。

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次の記事は、
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